久米島空港にサバニが登場!

 到着ロビーの景観がとても寂しい久米島空港到着ロビー内をぱあっと明るく出来る方法はないものか。しかもお金をかけないで。

 きょろきょろしながら道を歩いていると、ある屋敷内に捨てられた廃船(相当にボロだったので、サバニと分かったのはきれいに水洗いしてからだった)を偶然発見した。

 4〜5回通い詰めて持ち主を見つけ出し、趣旨を説明して何とか安く譲ってもらえないかと打診したところ、「あっ、いいですよ。 お譲りします」と嬉しい言葉が返ってきた。

 相当にオンボロである。しかしそこは芸術のセンスに長けている私ゆえ、本を見ながらサバニの外観デザインを研究し、生まれて初めて自筆で船にペイントすることになった。天気のいい日に丸2日かけて塗り上げるとアーラ不思議! きれいなサバニが出来上がった。

 これを私一人だけの仕事だけで終わらせるのはもったいない。職員に呼びかけたところ、みんなが協力してくれることになった。
 サバニを飾り付ける網や笠、透明なガラス製の浮き(これは本当に希少価値のあるもので滅多に手に入らないそうな)がそろった。ペイントもよりよくなった。ゴールデンウィークまでには飾りつけをしたいと思っていたので、エイヤーと到着ロビーに搬送して飾り付けした。

 結果はご覧の通り。期待以上の物ができた。久米島空港に来るお客さんたちがサバニの前で写真を撮っている。久米島空港の名物が1つできたと言っていいだろう。お越しの際はぜひ見てやってください。(沖縄王・BEEN仲栄真)






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