沖縄のいっぴん

鮮やかな色とさっぱり感が印象的な飲み物
ハイビスカスドリンク


 沖縄的な花といえばハイビスカスが浮かぶ。 このハイビスカスを用いた飲み物に 出会ったのは去年(2001年)のことだ。 沖縄王の「お店」コーナーで紹介した「カフェくるくま」で ランチメニューを注文したところ、飲み物を選べるようになっており、すぐに目 についたのが「ハイビスカスドリンク」だった。 こういう時はたいてい目新しいものを頼むように している。

 運ばれてきた「ハイビスカスドリンク」はとても色鮮やかだ。 単純に「赤」とは言えない。少し落ち着いた美しい紅色をしている。そして花と 同様、沖縄のトロピカルな雰囲気を 醸し出している。

 ひと口飲んでみると、とてもさっぱりしている。 甘そうに見えたので意外だ。 メニューのオリジナルカレーやアジアンフードにもよく合う。 他のソフトドリンクと比べたら圧勝と言えるのでは ないだろうか。

 この「ハイビスカスドリンク」は、薬草を原料にした 健康茶や健康食品で知られる仲善が商品化した。

 ハイビスカスの中のローゼル種のつぼみを乾燥させたお茶 (ハイビスカスティー)が原料として使われている。もともと 沖縄で飲まれていたわけではなく、外国にあったローゼル種の 飲み物をヒントに、約15年前沖縄で初めてハイビスカスティーを 製造した。

 その後レストラン用のアイスドリンクとして、 このハイビスカスティーにシロップとレモン汁を加え、 現在の味に完成させた。お茶のままでは少し酸味があるので、 試飲販売の段階でスタッフが改良を重ね、 一番好評だったものを選んだ。

 ハイビスカスティーには天然のビタミンCやクエン酸、 そして赤い色素からも分かるようにポリフェノールが 含まれている。もちろん、成分や色ともに自然のままで、 添加物は使われていない。

 お茶としてそのままホットで飲めるが、 やはりハチミツやレモンを加え、冷やしたドリンクが お薦めだ。

 今回お話をうかがった仲善企画広報室室長の堀田満さんは 「特に夏場、スポーツのあとにいいですね。 何杯でもいけます」と愛飲している。 東京オリンピックのマラソンで優勝したアベベ選手が ローゼル種のドリンクを飲んでいたというエピソードが あるそうだから、スポーツドリンクとしての効果があるの かもしれない。

 色が鮮やかなのでパーティー用のドリンクにもぴったりだ。 ゼリーにすればきれいな色のデザートが出来上がる。一杯のドリンクから用途は さまざまに広がっていく。

 堀田さんは生のローゼルを食べたことがある。 「酸っぱさがおいしく、サラダにも合う」とのことである。 この生のローゼルをジャムに加工する企画が社内で出ている。 今後さらに幅広く変化、成長してゆく「ハイビスカス」を楽しみにしたい。(沖 縄王・伊藤珠央)

ハイビスカスドリンク 300円(カフェくるくま)

※ハイビスカスティーの商品は「くるくまショップ」や仲善のHPで購入できる。
ハイビスカスティー(1袋にティーバッグ20個入り) 700円
ハイビスカスティー(1袋につぼみ200g入り) 1000円

写真はハイビスカスティープチパック (ティーバッグ7個入り) 500円

問い合わせ/株式会社仲善
住所:〒901-1513 沖縄県島尻郡知念村字知念1190
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