沖縄のいっぴん

古くから伝わる自然の味を凝縮
ヒラミレモン(シークヮーサー)天然果汁100%


 那覇空港の売店でふと目についたこの「ヒラミレモン」を、 実家へのお土産に買っていったら大好評だった。 特に原材料にうるさい母は「無添加で100%果汁なのがいいのよ!」と 絶賛した。

 私もさっそく試してみた。ふたを開けた瞬間、さわやかな香りがぱっと広が る。もずくにかけて食べてみると、ほどよい酸味がよく合い、自然で豊かな香り と一緒にシークヮーサー独自の味を楽しめる。

   シークヮーサーは沖縄では昔から普通に家の庭に植わっていて、 特別珍しいものではなかった。それが徐々に注目され始め、 最近では健康ブームを追い風に、貴重な存在となっている。

 この「ヒラミレモン」は、3年ほど前に開発・製造された。 販売業者である三倉食品(本社・与那原町)の営業部長・佐久間健治さんに話を 聞くと、今では問い合わせが殺到し、製造が追いつかない状態だと いう。

 カミキリ虫が大量発生して実が熟す前に落とされてしまい、 収穫量そのものが減ってしまった時期があったそうだが、 現在は収穫は順調で、人気の高さに大忙しだそうだ。 収穫時期は9月〜2月ごろまでで、まさに「今が旬」なのだ。

 もちろん評判は上々だ。血圧や血糖値を下げる効果があることが よく知られるようになり、実際に「体調が良くなった」「肌がきれいになった」 という「ヒラミレモン」愛用者の声は多いという。

 また、皮の成分が特に体に良く、がんの抑制に効果があると 言われている。この「ヒラミレモン」は、大宜味村などで収穫された 新鮮なシークヮーサーをそのまま丸ごと遠心分離機にかけ、1秒間に1万回という 超高速回転で果汁を抽出しているので、皮の成分もしっかり入っている。試行錯 誤を繰り返し、この方法を成功させたそうだ。

 「皮ごと搾っているから少し苦味があるかもしれません」と佐久間さんは言 う。でも、「良薬口に苦し」と言われる。前述の通り、薬のような効果がある し、実際「薬」と思って注文するお客さんもいたそうだ。

 「調味料として、酢の物やサラダにかけたり、毎日少しずつ 召し上がっていただくのがいいですね。その点、用途は広いですよ。 お刺身や鍋物にも合いますし、私のお薦めはさんま! さんまにかけると おいしいですよ!」とアドバイスをいただいた。

 1瓶(360ml)に40〜50個分のシークヮーサーが使われている というだけあって、オレンジジュースみたいに色が濃い。 そのままゴクゴク飲めそうに見えるが、ジュースとして飲むなら 「ヒラミレモン」1に対して水で 10倍くらいに薄めるといいそうだ。。

 今後はジャムなどの加工品も製造し、単なるブームで終わることなく、 長く愛される商品にしていきたいと佐久間さんは意気込む。 やはり、古くから日常の食卓にあった物だからこそ、 長寿県の源のひとつになっているのだろう。食事の楽しみとしながら、 こうした自然の味はいつまでも大切にしていきたい。(M)

「ヒラミレモン」1本(360ml)800円。
空港の売店またはネット通販で購入できる。
問い合わせは三倉食品
住所:沖縄県島尻郡与那原町上与那原445-4
電話:098-945-2959 FAX:098-945-2999
メールアドレス:yonabaru@m1.cosmos.ne.jp
ネット通販での注文:http://www.cptown.net/sho/mitukura/
※写真の360mlの瓶入りのほか、500mlのペットボトルタイプもある。
ペットボトルタイプは「王ショップ」で取り扱っています。ぜひご利用ください。






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