のれんを見ているだけで、おいしい蒲焼きの味がよみがえる


上品な味わいの鰻丼(小)


住所:北谷町北前1-3-15
地図
電話:098-926-0048
営業時間:午前11時〜午後10時
定休日:不定休
駐車場:2〜3台



夏バテ解消はここで!
うなぎ専門店「ふるさと」


 創業30年余の鰻専門店である。 国内産鰻のみを使用し、 注文を受けてから丁寧に炭焼きする。 スーパーで手軽に買うことができるようになった鰻だが、 味にうるさい常連さんの中には「『ふるさと』の鰻しか食べない」と いう人もいるほどだ。

 本物志向の人の足を運ばせるだけの味がここにはある。 ここの鰻、本当に本当においしい。 鰻のおいしさが凝縮されているという感じだ。 一口入れれば、おいしすぎて、しばらく口がきけなくなる。 お吸物にはゆずの香りが上品に立ち上っている。 ここの味を知ってしまうと、 よそで口にする鰻はまったく別の食べ物のように思えてくる。 舌が肥えてしまうというか、本物の味を知ってしまうというか。 こんなにおいしい鰻を味わわせるなんて、実に罪作りなお店である。 「鰻が苦手」という人は本当においしい鰻に 出会っていないだけなのかもしれない。「ふるさと」の鰻を食べれば、 鰻大好き人間に変身してしまうに違いない。

 店内は、小さな庭園を眺めながらゆったりとできるようになっている。 接待や少人数で行われる生年祝いなどに使われたりすることが多いという。 まさしく、そういう場にぴったりだ。 落ち着いた空間でおいしい鰻料理を堪能すれば、 商談だってうまくいくだろうし、 生涯忘れられない素敵なお祝いの席を演出することも できるだろう。

 今年に入ってから現在の店舗での営業を始めた。 それ以前は宜野湾市普天間に店を構えていたが、 建物が古くなってきたこともあり、 お店を切り盛りする米須さん夫妻の自宅のある 北谷町北前に移したのだ。 妻の勝子さんは語る。「30年も普天間で 営業してきたのですから、店を移すことになった時には 寂しさや不安もありました。最近、ようやく、 そういう気持ちが落ち着いてきたという感じなんです。『ふるさと』の ふるさとは普天間ですからね」。 普天間時代のお客さんは店を探して訪ねてくる。 ちょっと遠くなったとしても、長いお付き合いのある常連さんは 「ふるさと」の味を求めてやってくる。 勝子さんは「本当にありがたいことです」と語る。

 こんなエピソードがある。 10年ほど前、「ふるさと」で鰻料理を食べた和歌山からの観光客がいた。 10年ぶりに沖縄を訪れ、もう一度「ふるさと」の鰻を食べたいと思った。 記憶を頼りに普天間を訪れたが店がない。 ショックを受けたものの、メモしていた電話番号に 電話をかけ、流れてきた移転先の電話番号にかけなおし、 新しい店舗の場所を聞いてタクシーで訪れ、 ようやく「ふるさと」の味に再会した。 本物の味だからこそ忘れられない味となりうる。 そんなことを教えてくれるエピソードである。

 土用丑の日には行列ができたという「ふるさと」の鰻は、 暑い夏が長く続く沖縄で、夏バテ解消に 一役も二役も買ってくれるだろう。 勝子さんは「ランチメニューを検討中」と話していた。 手軽に本物の味をかみしめることができるなら、 こんなにうれしいことはない。職人気質を感じさせる米須さんが 焼き上げる鰻は、勝子さんのホッと落ちつく笑顔と共に テーブルに運ばれてくる。夏バテ気味で少し疲れたなぁと思ったら、 「ふるさと」にかえることにしよう。

メニュー

うなぎ大蒲焼き(御飯・吸物・漬物付) 3000円
うなぎ中蒲焼き(御飯・吸物・漬物付) 2500円
うなぎ小蒲焼き(御飯・吸物・漬物付) 2000円
鰻丼 大どんぶり(吸物・漬物付) 2000円
小どんぶり(吸物・漬物付) 1500円
寿司 うなきゅう巻(吸物付) 1200円
一品料理 うざく 800円
きも焼き 700円
うなぎの白焼(わさび添え) 1500円
うなぎ定食(うざく、きも焼き、う巻き、蒲焼き、御飯、吸物) 4000円
ふるさと定食(刺身、蒲焼き、御飯、吸物) 3000円
うなぎの骨 一袋 250円
うなぎ弁当(持ち帰り) 1200円〜1500円

オリオンビール 600円
日本酒(一合) 500円
泡盛(一合) 500円
梅酒 400円
レモンティー 250円
コーラ 250円
泡盛(720ml) 残波 2500円
        久米仙 2500円
        北谷長老 4000円





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