沖縄の新しい過ごし方。「レンタルバケーション・マハロマの家」で過ごす

 個人の家や部屋を借りるレンタル・ヴィラが沖縄でも広まってきた。沖縄市にあるサンタ・ホテルズの経営で知られるサンタ姐さんは自分の隠れ家的な空間を「レンタルバケーション・マハロマの家」としてオープンした。

 「マハロマ」はハワイ語の「マハロ」(感謝)と「アロハ」(愛)を組み合わせた造語である。「感謝」と「愛」――。サンタ姐さんの誠実な姿勢が垣間見える。

 サンタ姐さんは明かす。

 「決心・・・。そう。決心が必要でした。マンションの1室ではなく、独立したプライベート空間を求めて1年がかりで見つけた場所です。豪華な設備よりもリラックスや心地よさを追求しました。日常から離れ、快適に過ごすために欠かせない空間に仕立てました。ここで過ごしていると、『あぁ、この幸せな空間と時間に感謝します。ありがとうございます』と、誰に語りかけるわけでもないのですが、毎日感謝の気持ちが口をついて出るほど特別な“隠れ家”なのです。
 『こんな家で暮らしてみたい! たまには貸してよ!」という強いリクエストを受け、穏やかでスタイリッシュなモダンアジアンインテリアの時空間を自由気ままに楽しんでもらおうとようやく決心したのです」
 「レンタルバケーション・マハロマの家」は北谷町閑静な住宅街の一角にある。個人所有であり、安全を確保するため、場所は公表していない。とはいえ、沖縄の観光スポットである美浜アメリカンビレッジには車で5分の距離にある。5分も歩けば、目の前に海が広がるおしゃれなカフェやバーがある。夕方にビールを数本持って夕日を見ながらのんびりというぜいたくな時間を過ごしたり、朝早く起きて海岸を散歩したり。気分をリフレッシュさせるにはぴったりの場所である。近くにはダイビングスポットがあり、3月から11月ごろまで地元や県外のダイバーでにぎわう。そんな絶好のロケーションを堪能できるのが「レンタルバケーション・マハロマの家」なのだ。

 すでに利用者がいる。サンタ姐さんが教えてくれた。

 「つい先日は沖縄に家族で帰省した皆さんに大変喜んでもらいました。旦那さんはナイチャーで結婚5年目にして里帰りを兼ねて初の家族旅行ということです。ただ、実家のご両親は長男夫婦と同居しているので、家族3人が泊まるには遠慮もありますし物理的に無理もあります。ホテルを考えたそうですが、家族3人では割高になってしまいます。それに比べたら、ここは1泊1室料金ですから、人数が多いほど割安になるんです。
 その家族の帰省は4泊5日でした。1日目はサンタフェ、2日目はサンタクルス、あとはこのレンタルバケーション・マハロマの家で過ごしました。いっぱいのスケジュールだったのに、ここで過ごしたおかげで旅の疲れを持ち帰らずに済んだと喜んでくれました」

 快適に過ごすために欠かせない設備は完備している一方で、目障りなものは一切置いていない。ベットルーム(ダブルベット1、ソファーベット1)やキッチン、ダイニング、浴室、グリーンテラス、ガウン、タオル(大・小)、バラ園シャンプーセット、スキンケア(男女)、ドライヤー、電気アロマ食器、調理器具、トースター、電気ポット、CD/DVDデッキ、TV、冷蔵庫、クーラーなどはそろっている。炊飯器と洗濯機はない。洗濯したい人は、徒歩2分のところにあるコインランドリーを利用することになるだろう。

 「レンタルバケーション・マハロマの家」の楽しみ方はいろいろ。中部だから、車さえあればどこに行くにも便利だ。CD/DVDデッキがあるので、観たかったDVDをここで鑑賞したり、テラスのデッキチェアーで読書をしたり、好きな音楽をかけて行儀悪くカウチに寝そべって1日中ぼぉ〜っと過ごすのもいい。外に出て、海岸を散歩してみたり、おしゃれなイタリアンカフェやバーで過ごしてみてもいい。楽しい選択肢はいっぱいある。おまけにインターネット回線があるので、ゆっくり過ごす合間にちょっと気になる仕事やメールチェックもできる。

 おしゃれなサンタ・ホテルズを経営するサンタ姐さんだから、あちらこちらにこだわりが見られる。ドアを開けたらまず目に入ってくるのは温かみのあるモダンアジアンインテリアガラス越しに見えるグリーンテラスだ。1枚の美しい絵のような優しい色合いに目を奪われ、光と風にゲストは包まれる。独立した造りのプライベート空間だから、隣の部屋を気にすることもない。まさに「隠れ家」なのだ。

 隠れ家には計算し尽くされた開放感や癒し感がある。今までとはまったく違う時間の流れに気づくだろう。きっと大人の心を満足させるに違いない。

 利用したい人は、サイトの「予約」欄から連絡を。折り返し電話がかかってくる。

 誰にも教えたくない・・・けれど教えたい。そんな隠れ家が「レンタルバケーション・マハロマの家」である。(沖縄王・比嘉慎一、写真・宮城美子)

<レンタルバケーション・マハロマの家のサイト>
http://amandari-rental.info/

<料金>
1泊1室(2名)1万500円
3人目から1人につき1050円追加
チェックインは午後3時、チェックアウトは午前11時

<注意>
1人だけや男性だけの利用はできない。恋人との旅行や小さな子供連れの旅行、女性同士の旅行などにオススメ。





©2007, 沖縄王