非日常の光景
巨大な水槽は、座って見ても立って見ても迫力がある
喫茶室の環境は素晴らしい
観客が多くて疲れた？
サメの動きは早い。撮影する際はフラッシュをたかないと、ご覧のようにぶれる
大人気の美（ちゅ）ら海水族館に行ってみた。 新聞記事によると、週末は極めて混雑するそうなので、 平日の午後訪ねることにした。それでも大勢の入館者だ。 観光客が多いように思った。北部観光の核になるだろう。
水族館の料金は大人1800円、高校生1200円、 小中学生600円である。年間パスポートなら、 1年間使い放題で大人3600円、高校生2400円、 小中学生1200円となる。つまり、2回訪ねたらモトをとる ことができるのだ。大人の3600円は安くないように見えるが、 2ヵ月に1回訪ねただけで１回あたり600円とかなりの お買い得になる。毎月訪ねたら1回あたり300円になる計算である （当たり前）。恋人同士なら、1年後も交際が 続いているかどうかは別にして （世の中いろんな事態が起きるものなのです）、 年間パスポートを最初に買っておけば、 あとは何回訪ねてもお金はかからないから便利である。 これぞ県民向け価格だ。 観光客と違って、沖縄（ただし本島ね）で暮らしている人なら いつでも行けるのだから、年間パスポートを買うのが 絶対にいい。なお年間パスポートは顔写真つきなので、 ほかの人に譲渡しにくい仕掛けになっている。
ところで年間パスポートを買う価値のあるくらい 面白いのかと聞かれるかもしれないので、最初に 答えておこう。「面白い！」
いちいちその詳細は記さない。ここで全部書いてしまったら、 初めて行く人からドキドキワクワクを奪ってしまうからね。
率直に言って、水槽の中でいろんな魚が 悠然と泳いでいるのを見るのが、こんなに面白いとは 知らなかった。通常は見ることのできない海中の光景が 興味をそそるのだと思う。ダイビングをしている人の 気持ちが分かる。 「この魚、おいしそう」という声はけっこうあちらこちらで聞いた。 確かにおなかが空いていたらそう思うかもしれない。
私のお薦めは「オーシャンビュー」という喫茶室である。 コーヒー（300円）を買って、巨大な水槽を泳ぐ魚を目の前で 楽しむ。コーヒーの味は格別いいわけではない。しかし、 非日常の光景を見ながらコーヒーを飲むことのできる環境は 滅多にない。イスに座ってコーヒーをすすりながら うっとりしていたら、私の近くにきて、何だか 疲れた様子でじっとしているヤツ（名前は分からん）がいるではないか。 ほかの魚は気持ちよさそうに（私の主観ね）泳いでいるのに、 こいつは動かない。どうしたのだろう。気になってしまう。 写真を撮っておいた。
サメの泳ぐ水槽は迫力がある。小さな魚が一緒に泳いでいるので 「もしかしたら」と思ったら、やっぱりそうであった。サメがパックリと 食っちまったのを見たのである。弱肉強食の世界であった。
水族館に併設された建物に「イノー」という食堂がある。 午前10時から11時までは軽食が、午前11時30分からは 食べ放題昼食が用意されている。ここから「オキちゃん劇場」での 芸を見ることができる。ただし、かなり遠い。劇場は無料だから、 気合を入れて見るなら直接行ったほうがいい。
話を戻すと、水族館は2〜3時間は楽しめる。 年間パスポートが絶対にお得である（←しつこい？）。 （沖縄王・西野浩史）
