ホテル日航アリビラのラウンジで「ぽーぽーとさんぴん茶」を味わう

 リゾートホテルと言うと観光客が泊まる場所 という印象が強い。でも、地元の私たちだって 楽しんでいい。

 初夏の日差しが照りつける4月22日午後、 読谷村にあるホテル日航アリビラを初めて訪ねた。 視察がてらお茶でも飲もうと思ったのだ。

 玄関を入って左前方にラウンジがある。 「ぽーぽーとさんぴん茶 500円」という掲示が あるので、興味がわいた。

 ラウンジはけっこう空いている。 係の女性が案内してくれたのは 真正面に海の見える席だ。なかなかよい。

 すぐに上記のものを注文した。 ラウンジ前の掲示を見た限りでは、さんぴん茶は 急須に入った熱いもののようだ。クソ暑い日に 熱い飲み物は嫌だなぁ。「さんぴん茶は、 冷たいのはできますか」と試しに聞いてみる。 できると言う。さすがである。

 いいホテルは客の注文に応える努力をするものだ。 私の注文は決して無茶なものではないから、 応えて当たり前ではある。係の女性が 一瞬の間を置いて即答したのはよかった。

 ただし、ポットサービスではない。コップに入ってくる。 お代わりがない。全般的に言えることだが、 冷たい飲み物にしたら 何でお代わりできないのだろう。氷の費用が かかるからか?

 それはさておき、ぽーぽーである。黒砂糖味と 紅芋味がそれぞれ3個ずつ出てきた。けっこう大きい。 中にクリームが入っている。非常にうまい。 同ホテルの説明によると、 「これは読谷村のぽーぽーで、 普通のぽーぽーよりも太めに焼いてあるのが 特徴です」とのことだ。これでさんぴん茶がついて 500円なら、かなり安い。食べに来る価値は十分ある。 私は太鼓判を押す。ポン!(←はんこを押す音ね)

 ところで今回私の右隣の席でひっきりなしに携帯で あちらこちらに電話をかけ続けていた初老の女性の 声の大きさと尊大な話し方にはまいった。 例えば、こんな感じ。相手が留守番電話状態らしく、 沖縄の訛りで「どこにいるの? 今日電話してこないと、 あなた、後悔するわよ」だって。何だそれは。せっかくの 気分が台なしになる。くそババアめ。

 話を戻そう。この「ぽーぽーとさんぴん茶」は 当面続くそうだから、ぜひまた行こうと 思っている。(沖縄王・西野浩史)
  





©2002, 有限会社沖縄王