薬師丸ひろ子と野村宏伸が奇跡的な再会
を果たす場所。絶対ありえない



薬師丸ひろ子が桃井かおりに「いい女に
なるにはどうすればいいんですか?」と
聞いたのはこの場所でした



薬師丸ひろ子と野村宏伸が渋滞に巻き込
まれるホテル街。 今でも混むのかなぁ?


映画「メイン・テーマ」を観る

1984年度作品
出演:薬師丸ひろ子、野村宏伸、桃井かおり、財津和夫
監督:森田芳光

 薬師丸ひろ子演じる小笠原しぶきと野村宏伸演じる大東島健の 恋が成就するまでの間に、桃井かおりや財津和夫が加わって 4角関係になるという、実際には到底ありえない話である (「ビバリーヒルズ青春白書」の中ではありうるが)。

 舞台は東京、神戸、沖縄へと移るのだが、 映画の半分くらいは沖縄ロケだ。あの頃は先を 走っていたんだろうなぁ、この映画。今見返してみると、 とてつもなく恥ずかしい場面やセリフ、短いカット割があり、 「あの頃はこれがナウ(死語)だったのね」と しみじみ感を味わえる。

 健の親がいたずら好きで、 沖縄に帰省する息子を死んだふりをしながら待つ。 それを見た健は本当に親が死んでいると思い、 「ガーン!」と青い顔をしながら(実際に青くメークされている)、 外で待っていた友達の前に現れるという場面を見た後、 リモコンの停止ボタンに指が伸びたが、 こらえて続きを見た次第である。

 あまりの恥ずかしさに「やめて〜!」と叫びたくなるくらい、 テレビ画面を正視できないシーンが多々あった。 唯一の救いはひろ子ちゃんの可愛さかなぁ。 彼女独特の、あのはにかみ方は誰にも真似出来ないだろう。 はにかみで「間」が取れる女優なんて他にいるのだろうか?

 ぬぁんと、私はこの映画を封切りで見ました(おぉ〜、ト、トシが……)。私 はその時中学生で、見たのはたった1度ですが、 いや2度続けて見たかな?(入れ替え制ではなかったので、 好きなだけいることができた)

 十何年ぶりにビデオで見て、 役者の細かい仕草やセリフ、部屋のインテリアなどをいちいち 覚えている自分に驚きました。 刷り込みというのはオソロシイものです。「ひろ子ちゃんが ここでギュっと目をつぶる」とか、全然大したことのない 仕草なのだが、あの時はすごくかわいく、かつ洗練された 仕草に見えたんでしょうね。

 撮影場所を辿ってみた。 どの場所も今とそう変わってないことに驚き、 ちょっと安心もした。それが写真です。

 このビデオを見て私の森田芳光像に ヒビが入ってしまったので、修正しようと「39・刑法39条」を 慌てて借りて見ました。今はすっかり元通りです。 この作品は良かった。秀作です。(沖縄王・Kiyomi G.)





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