県内宿泊プランで過ごした年末年始
「ホテル マハイナ ウェルネスリゾート オキナワ」のお正月プラン
その2--元旦編


 天気予報を見て初日の出は最初からあきらめていたので、 いつも通り朝食の時間に合わせてゆっくり起床した。

 イベントで出たり入ったりしていたとはいえ、 ここの客室は本当に居心地が良い。 コンドミニアムタイプなので施設のすべてが優雅な雰囲気とは いかない。しかし、客室は非常に広々としているので 長く滞在したくなる。いつも「1泊で帰るのはもったいない」と思う。実際、長 期滞在プランがあり、素泊まりで1週間なら2万7000円、 2週間なら5万5900円、4週間なら10万8000円(いずれも1人分) となっている。

 今回宿泊した部屋は予約の時に「眺めのいい部屋を」と リクエストしておいたので、最上階(10階)のツインルームだった。とても明る いフローリングの部屋で、ダンスでもできそうなほど ゆったりしている。ミニサンルームのようなスペースがあり、 そこのソファに座って景色を眺めれば最高の気分だ。

 カウンター式のミニキッチンが付いている。 長期滞在の場合は調理器具や食器、電子レンジなどを ホテルが用意してくれる。

 最初に泊まった時は、今回のツインルームに 和室スペースの付いている部屋で、本当に広かった。 このように、ファミリーに最適な客室も揃っているので、 予約時に要望を伝えるといいだろう。また、 岩風呂の大浴場や室内プールもある。 岩風呂は通常午後11時までだが、 大みそかは一晩中利用できるようになっていた。

 朝食は前日の夕食と同じ1階のレストランで、 やはりバイキング形式だった。

 しかし、なぜかおせち料理がない。 元旦の朝食はおせち料理がメインになるのだろうと 思っていたので残念だ。お雑煮はあるが、 もちの大きさが奥歯と同じくらいしかない。

 さらに残念なことがあった。 初乗りクルージングが中止になってしまったのだ。 通常1800円のクルージングが50%引きになるということで、 前日に申し込んでおいたのだが、 朝食後部屋に戻ると中止の連絡が入った。 午前10時発と同11時発があって(私は同11時発を予約)、 同10時発の船は予定通り出発したものの波が非常に荒く、 船酔いする人が続出したというのだ。 せっかく楽しみにしていたのに……。 でも仕方がない。元旦から船酔いしてしまった人も気の毒だ。 そうならなかっただけでもよしとしよう。

 予定を変更する。すぐ近くにあるので、 久しぶりに海洋博公園に立ち寄ってから帰ることにした。

 園内に入ると、何やらイベントをやっているようだ。 またしてももちつき大会だ。 ちょうど2回目のもちつきが始まったようだ。

 その後ろでは、ぶくぶく茶の振る舞いが行われている。 一見団体客用のサービスのようにも見えたので少しためらったが、それとなく入 り込んでお正月らしく赤い布の敷かれた 長椅子に腰掛けていると、着物姿の女性が お菓子とぶくぶく茶を運んで来てくれた。 ここでようやく「気分のいい元旦」になったような気がする。 ぶくぶく茶を飲むのは久しぶりだ。

 再びもちつきの方へ行ってみると、 タイミング良く「おもちがつきあがりました! 皆さん、 どうぞ遠慮なく召し上がってください」と司会のお姉さんが、 そのへんでウロウロしている人たちに声をかけている。 お言葉に甘え、遠慮なく列に並び、もちをいただいた。 葉の上にもちを載せ、海苔を巻いて食べる。 昨日のもちと同様、つきたてでおいしい。思わず「もう1つ」と 手を伸ばしたくなった。しかし、早い者勝ちだそうで、 1回目の時は並んだ人全員にもちが行き渡らなかったそうだ。 ビンゴには当たらないけれど(まだ言っている)、こういう時は 我ながらタイミングがいいなと思う。

 その後、園内の無料施設を回る。まず、 「いるかスタジオ」へ向かう。ここでは屋外の 「オキちゃん劇場」同様イルカのショーを楽しむことができる (いるかスタジオ/1日3回・1回約15分間、オキちゃん劇場/1日4回・1回約15分間)。

 続いて「ウミガメ館」と「マナティー館」を見て回る。 「マナティー館」では昨年10月に生まれたばかりの赤ちゃん マナティーが、お母さんにぴったりくっついて泳ぎ、 お乳を飲むかわいい姿を見ることができた。

 マナティーは人魚のモデルとも言われているそうで、 まあるい尾ひれやクルクルと回転しながら泳ぐ独特の その姿はとても神秘的だ。

 隣の水槽には「お父さんマナティー」がいて、 何度もこちらに近付いてきてはユニークな表情を見せて くれた。

 海洋博公園では、このほかに「熱帯・亜熱帯都市緑化植物園」や「おきなわ郷 土村」といった施設も無料で見学できる。 エメラルドビーチやニュースポーツ広場の利用も無料だ。

 有料の施設には「水族館」(大人670円・小人340円)、 「熱帯ドリームセンター」(大人670円・小人340円)、 「海洋文化館」(大人170円・小人50円)があり、 「海洋文化館」ではプラネタリウムを見ることができる。

 今年秋に完成予定の新水族館の建設が着々と進められていた。非常に巨大な建 物だ。水族館好きの私としては 本当に楽しみだ。

 帰りは海沿いの449号線をドライブした。 以前通った時は工事中で走りづらかったので、 本部ではいつも山中の84号線を走っていた。しかし今回 行ってみると、工事はすっかり終わっていて、 とても快適な道に変身している。 何しろ信号が全然ない。海洋博公園方面へ行くなら 84号線が早いと思っていたが、これなら海沿いの方が ずっと早いだろう。 ところどころに休憩エリアが設けてあり、 ビューポイントとしては申し分ない。 こんなことなら行きに海沿いを走ってみればよかった。 これからは449号線を走ることにしよう。 ただし、海の反対側は山が切り崩され無残な姿をさらしている。 海側だけを見て走った方がいい。

 家に帰ってから、チェックアウト時にもらった ビンゴ賞品の福袋を開けてみた。中身はマハイナの オリジナルバスタオルやマグカップ、Tシャツ、 うちわといった物だった。何にせよ、お土産は うれしいものだ。

 100%とまではいかないけれど、なかなか満足のゆく 年末年始だった。今年もシッカリ「うちなーを遊びたい」と思う。 (沖縄王・伊藤珠央)


ホテル マハイナ ウェルネスリゾート オキナワ
住所:国頭郡本部町山川1456→地図
電話:0980-51-7700
フリーダイヤル:0120-081715
ファクス:0980-51-7777
駐車場:ホテル入口周辺または第2駐車場を利用
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