ラグナガーデンホテルの
「プレ10周年キャンペーン」ステイプラン


 宜野湾海浜公園内にあるラグナガーデンホテルは、 私のお気に入りのリゾートホテルのひとつだ。これまでに 「グルメステイプラン」や「満腹プラン」といった県民向け 宿泊プランを利用し、印象がとてもよかった。 しかし、ここ2年ほどプランが出ていなかったので、 今回の「プレ10周年キャンペーン」は「待ってました!」という ぐらいうれしかった。

 さっそくクリスマス直前の12月22日に予約を入れた。 宿泊料金は6000円(1人/ツインルーム)で、 夕・朝食オプションがプラス3800円(1人)だ。 夕食は4つのレストランから選ぶことができ、 朝食バイキングはランチバイキングに変更することができる。 また、ウエルカムドリンクやショッピング割引券など さまざまな特典が付いている。

 特典のひとつとしてアーリーチェックイン(午後1時。 通常は午後2時)となっていたので、 お昼から早々とラグナへ向かった。 チェックイン時に、客室グレードアップの抽選があった。 動物マスコットのついた7〜8本の鉛筆から ラグナのシール付き鉛筆を引けば当たりだ。 私は必死で念じながらこっちを向いていたブタの鉛筆を引いた。 見事に外れた。当たればコーナーツインルームだったのに……。相変わらずクジ 運はない。

 しかし、開業10周年となる今年の7月には 新館がオープンし、客室数が増える予定で、 その新しい客室に今回のプラン利用者の中から抽選で 10組が招待されるという。 クジ運がないのは分かっているけれど、 「こっちは当たってくれ」と祈らずにはいられない。

 客室は4階のツインルームとなった。低い階ではあるが、眺めは良い。ラグナは全 室オーシャンビューとなっている。緑豊かな海浜公園が見渡せ、横浜ベイスターズが キャンプにやってくる野球場が目の前にあり、その向こうが海だ。翌朝ベランダに出 ると、この景色に絵に描いたような虹が端から端までくっきりとかかっていて本当に 美しかった。トロピカルビーチへは公園を散歩しながら 7分ほどで行ける。こう したロケーションも私は気に入っている。

 チェックイン後は、すぐに美浜7プレックスへ 映画を観にいった。
 基本的に私は宿泊プランを利用した時は、 なるべくリゾートホテル内で過ごしたいと思っている。 しかし、連れは何としても「バニラ・スカイ」を観たいらしく、 土曜日の22日(夫婦の日)でもあったため、 混雑するだろうから売り切れる前にチケットを買わなければと 慌てて出かけたのだ。

 ロビーラウンジでのウエルカムドリンク (25日まではケーキもサービスとなっていた)を ゆっくり楽しみたかったのだが、特典は翌日も使える ということだったので、チェックアウト後に利用することにした。 しかし、結局これが判断ミスとなってしまうとは……。 詳細は最後に記そう。

 午後7時頃映画を観終わって、すぐにラグナへ戻った。
 夕食は中華レストラン「壺中天(こちゅうてん)」を選んだ。クリスマス時期 なので最上階レストランでのコース料理も魅力だったが、何か「中華を食べたい !」という気分だった。

 この「壺中天」の料理長・佐久本忠さんは、 鉄人として有名な陳健一氏の弟弟子として 四川料理を学んだそうだ。 地元でも評判のレストランということで、予約が込みあっており、 並んで待っている人がいた。

 メニューは「宿泊プランコース」となっていて、 前菜からデザートまで全7種類だった。 厚みのある牛肉がとろけるほど軟らかい煮物や 一風変わった野沢菜入り炒飯など、 こだわりの感じられる味を楽しむことができた。

 しかし、食べながら思ったのだが、 2人での中華は寂しい。一皿にたった2人分を盛られても 取り分け甲斐がない。すぐに食べ終わってしまうので テーブルの上が閑散とする。「早く次もってきて!」という 感じであった。

 夕食後は室内プールで過ごした。 もちろんタオルやロッカーもすべて無料である。
 ラグナの室内プールは設備が整っていて、 とても落ち着いた雰囲気だ。ジャグジーやサウナで ゆったりくつろぐことができる。子供たちが喜ぶ ウォータースライダーもあり、夏場は広々とした屋外プールも 利用できる。

 閉館時間(午後10時)までいたのだが、 人が減ることはなかった。ビジターで利用している人も 多いようだ(ビジター料金は4〜10月2000円、 11〜3月1000円)。

   翌日の朝食はパセオガーデンでの和洋食バイキングにした。 ちなみに、ラグナでは日本料理「雲海」での食事もお薦めである。前回プランで 利用した「しゃぶしゃぶ食べ放題」は絶品だったし、海外でも全日空ホテルの 「雲海」は、とても評判が良かった。

 パセオガーデンでの朝食バイキングはこれで2度目である。 本当ならその名の通り庭園を眺められる明るいレストランなのだが、残念ながら 今回は新館建築中で工事現場が見えないように窓が全面目隠しをされていた。

 朝食バイキングについては、たいていどのホテルも似たり寄ったりなので、 いつもは特別に書くことはあまりない。しかし、ここはメニューが比較的充実している。 他では滅多に出ないトマトジュースとヨーグルトがあるし、 パンもヨモギ、胚芽、くるみなど種類が多い。 焼き立てのホットケーキは大人気ですぐになくなる。 その場で作ってくれるオムレツも、チーズとミートの2種類があり、本当にふん わりしている。朝食は10時までだが、 早めに来てたっぷり時間をかけて食べるのもいいと思う。

 さて。チェックアウトも特典によりレイトチェックアウト(正午。通常は午前 11時)だったが、あっという間に時間がきた。 会計を済ませ、ようやく「ウエルカムドリンク&ケーキサービス券」を持ってロ ビーラウンジへ向かった。

 クリスマスの飾りつけの中、 どんなケーキかなと子供のように期待しながらテーブルにつくと、オーダーを取 りにきたウエイトレスが「すいません。 ……ケーキが一つしかなくて」と言ってきた。 しかも飲み物のオーダーをとった後に言い出すのだ。

 聞けば午後2時頃にはケーキが到着するというのだが、 それまで待つわけにもいかない。仕方なくラウンジを出て、 フロントに文句を言いに行った。 すると「クリスマス時期でケーキが品薄でして……。 代わりにこちらのお菓子もありますが」と、 子供が喜びそうな駄菓子の詰め合わせを出してきた。 「こちらのお菓子か、またはこのサービス券は2月 いっぱいまでご利用できますが」と言う。 当然日を改めてサービス券を利用することにした。 まさに子供だましのようなお菓子にはだまされないぞ!

 しかし、クリスマス時期だからあえて 「25日まではケーキもサービス」としたのだろうに、 肝心のケーキが足りなくなってしまうとはお粗末としか 言いようがない。もしこうした事態が予想できるのなら、 サービス券を渡す時に「ご利用は午後2時以降にお 願いします」とか何とかひと言添えるべきである。 たかがケーキ、されどケーキだ。 サービスが命のホテルだからこそ、こういう時は 万全を期してもらいたいと思う。

 とはいえ、こんなことなら前日美浜へ行く前に ケーキを食べてしまえばよかったなぁと少しだけ後悔した。

 最後の最後で後味の悪いことになってしまった。 チェックアウト後のことだったからケーキの件を アンケートに書けず残念だった。が、 またドライブがてらラグナへ寄ればいいことだ。 もちろん7月オープン時の「宿泊ご招待」の抽選も楽しみにして いる。そして、このような特典付きの宿泊プランを またすぐに企画してほしいと思っている。

 欲を言えば、毎回付いている「ゲームセンターのコイン18枚無料」の特典はい らないから、その分ほかの特典を 充実させてもらいたい。また、来客数のわりに駐車場が 少ないのが気になるので、これも新館オープンを機に 改善されることを期待している。(沖縄王・伊藤珠央)


ラグナガーデンホテル
住所:宜野湾市真志喜4-1-1 →地図
電話:098-897-2121(代)、098-897-8846(宿泊予約係)
ファクス:098-897-7711
駐車場:ホテル入口周辺または第2駐車場を利用
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※「プレ10周年キャンペーン」ステイプランは1月31日まで






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