サンタ姐さんの恋愛言いたい放題
「いい男いい女の条件」の巻


 沖縄市にある大人気ホテル「サンタ・クルス」と 「サンタ・フェ」( http://www1.ryucom.ne.jp/santa/)を総指揮するサンタ姐さんが、 今どきの恋愛事情をもとに熱く語り深く考え時にはバッサリ斬ったり 笑い飛ばしたりする企画の第2弾です。

 サンタ名物であるモアイ様(写真)に敬礼して、 はじまりはじまり。では、姐さんどうぞ!

 同窓会などの場で久しぶりに同級生に会うと、 いい年のとり方をしているかどうかが 目に見えて分かります。学生の頃には 輝いていた人が、「あれ? 本当に あの人なの?」とガッカリしてしまうことがあるし、 その反対に、目立たなかった人が輝いていたりすることもある。

 10代や20代の時期は、み〜んな美しい。若いんだから 美しいのは当たり前でしょ。その年ごろの人なら、 努力をしなくても持っている美しさなのね。

 これが30代や40代の辺りから、差が出てくるんです。 若い時に自分の夢を持って、 仕事や恋愛や趣味などいろんなことに対して一生懸命に 頑張ってきた人は、いい男やいい女になっている。 そんな人を見ると、いい年のとり方をしたんだなって思う。

 「若さ」は誰もがある時期に必ず持っているものだけど、 それは必ず失うものでもあるでしょ。失った時に、 それまでの生き方全般が問われるのだと思う。

 だから、いい男やいい女になるために、若いうちから 努力しなくちゃ。

 何をどうすればいいのかというとね、 例えば仕事なら自分が勉強して 力を向上させることができるでしょ。自分が努力するしかない。 でも、恋愛は違うよね。恋愛の本はたくさんあるけれど、 実際に自分が経験しないと身につかない。

 恋愛は、自分がいて、相手がいて、ふたりで築くもの。 組み合わせが変わると、中身も変わってくる。 普通の恋愛でも、婚外愛でも、一生懸命に人を愛することで 成長するものだと思う。大勢の異性と体を重ねたとしても、 そこに相手を愛する必死の思いがないと成長しない。

 私が若い頃(?年前)は、相手の見た目がよければ ドキドキしていた。そのドキドキが最近なくなったのは 私が結婚したからかなと思っていたんだけれど、 そうではないみたい。

 外見ではドキドキしなくなった。中身がないとつまらない。 どこか尊敬できる部分がないとつまらない。 そんなワケで、私をドキドキさせてくれる男がいないということね。

 いい男やいい女の絶対条件は、 同性から受け入れられていること。 異性にモテるだけの人は、いい男でもいい女でもない。 だって同性の目のほうが厳しいからね。 加えて、相手を退屈させない何か(例えば、話や雰囲気など)が あればいうことなしね。だから、中身を充実させることを 忘れないで。

 そうそう。いい男やいい女の資質を見分けることのできる 場所が1つある。それは恋愛空間としてのホテルです。

 例えば、ホテルに来て、冷蔵庫の中のものを丸ごと 黙って持ち帰ろうとするようなカップルは、 いい男やいい女になれないと思う。片方がそんなことをしようとした時に、 もう片方が「そんなことをしたらカッコ悪いよ」と注意して、 注意された方が反省できれば、いい男いい女への道は まだ少しは残っているんだけどね。

 ホテルの中での立ち居振る舞いで、 人間性が見えてくるのよ。 ラブラブでボーッとするのは無理もないけれど、 実はこういう時こそ相手をきっちりチェックしたほうがいい。 生活や考え方、生きる姿勢なんかが丸見えになるからね。

 ベッドは散らかしたまま、ゴミはゴミ箱に入れないでその辺に 投げ散らかしたまま、というカップルが意外に多い。

  バスローブを畳んで、「ありがとうございました」という 置き手紙を残すカップルがごくたまにいたりして、 そんな時は、いい男といい女の組み合わせだろうな、 きっとステキなカップルだろうなと想像できる。

 私たちホテルのスタッフは、お客さんに直接会うことはないけれど、 部屋の使い方を見れば、いい男といい女かどうか 一目瞭然よ。

 愛は盲目というけれど、交際している間ずっと 盲目のままではいけない。最初は仕方ないけれど、 途中からしっかり目を見開いて相手を見ようよ。






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